- Proxmox VEって商用で使って大丈夫? ライセンスとかどうなってるの?
- 無料で使えるのは嬉しいけど、サポートとかセキュリティ面が心配だな…
- 有料プランもあるみたいだけど、どれを選べばいいかわからない…
以上の悩みを解決できる記事になっています!
実際、Proxmox VEをビジネスで使おうと思ったとき、ライセンスやサポートのことが気になりますよね。
この記事では、Proxmox VEのライセンス体系、商用利用する上でのポイント、そして有料サポート(サブスクリプション)の内容について、実際に個人プロジェクトでProxmox VEを無料で使い倒し、寄付による収益化も経験した僕が、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、Proxmox VEの商用利用に関するあなたの疑問や不安がスッキリ解消されて、ビジネスに最適な方法で活用できるようになるはずです。

Proxmox VEはオープンソースだから、基本的には無料で商用利用できるので、まずは安心してくださいね!
Proxmox VEの商用利用に関する2つの主要ライセンス条件
Proxmox VEを商用で使う場合、いくつか知っておくべきライセンス上のルールがあります。
でも、基本的な利用は無料なので、そこは安心してくださいね。
AGPLv3に基づきライセンス費用なしで利用可能
Proxmox VEのソフトウェア自体は、AGPLv3というオープンソースライセンスで提供されています。
これは、ソフトウェアを自由に利用したり、改変したり、再配布したりできるライセンス形態なんです。
だから、商用環境でProxmox VEを使うこと自体に、ライセンス費用はかかりません。
例えば、自社のサービスに組み込んだり、社内のサーバー仮想化基盤として使ったりする場合でも、AGPLv3のルール(ソースコードを開示するなど)を守っていれば、追加のライセンス料は不要です。
僕自身、趣味で運営していたMinecraftサーバーなどで寄付をいただいた経験がありますが、これもライセンス上は商用利用にあたる可能性があると考えています。それでも無料で利用できるのはありがたいですね。
無料で使えるのは、ビジネスにとっても個人にとっても大きなメリットですよね。



タダで使えるなんて、最高!
Proxmox商標ガイドラインの遵守が必要
ソフトウェアの利用は無料ですが、「Proxmox」という名前やロゴを使う際には注意が必要です。
これはProxmox Server Solutions GmbHという会社が権利を持っていて、彼らが定めた公式の商標ガイドラインに従う必要があります。
勝手にロゴを使ったり、あたかも公式サービスのように見せかけたりするのはNGということです。
自社サービス名に「Proxmox」を入れたい場合なども、必ずガイドラインを確認するようにしましょう。



名前やロゴの使い方は、ちゃんとルールを守ろうね!
Proxmox VE 商用利用におけるサブスクリプションの4つのメリット
Proxmox VEは無料で使えますが、商用環境での安定した運用や、もしもの時のサポート体制を考えると、有料のサブスクリプション契約が断然おすすめです。
契約すると、ビジネス利用に役立つ、主に4つの大きなメリットがありますよ。
安定版パッケージを提供するエンタープライズリポジトリへのアクセス
サブスクリプション契約者だけが利用できる「エンタープライズリポジトリ」という特別なパッケージ配布元にアクセスできます。
ここから提供されるソフトウェアパッケージは、リリース前に十分なテストが行われ、安定性が確認されたものだけなんです。
ビジネスで使うシステムは安定性が命ですから、本番環境ではこのリポジトリを使うのが安心ですね。



安定稼働が第一なら、これ一択だね!
チケット制の技術サポートと応答時間保証
もしProxmox VEを使っていて何かトラブルが発生した場合、Proxmoxの専門技術チームから直接サポートを受けられます。
サポートはチケット制で、契約プランに応じて対応してもらえる件数や、どれくらいの時間で返信をもらえるか(応答時間)が保証されています。
問題が起きたときに、専門家が迅速に対応してくれるのは心強いですよね。



困ったときの解決場所があるのは安心!
重要なセキュリティパッチの迅速な配信
サーバーのセキュリティは非常に重要ですが、サブスクリプション契約をしていると、セキュリティに関する重要な修正プログラム(パッチ)がいち早く提供されます。
これにより、脆弱性が見つかった場合でも、迅速に対応してシステムを安全な状態に保ちやすくなります。
商用環境では、セキュリティリスクへの素早い対応が不可欠なので、これは大きなメリットと言えるでしょう。



セキュリティ対策もこれでバッチリ!
オフライン環境でのサブスクリプションキー管理機能
通常、サブスクリプションの認証にはインターネット接続が必要ですが、特別な機能を使えば、インターネットに接続されていない閉じたネットワーク環境(オフライン環境)でも、サブスクリプションキーを管理できます。
セキュリティポリシー上、外部ネットワークとの接続が厳しく制限されているような環境でも、Proxmox VEの商用サポートを活用できるのは嬉しいポイントです。



ネットに繋がってなくても使えるのは便利!
Proxmox VE サブスクリプション4つのプラン概要
Proxmox VEのサブスクリプションには、サポート内容や価格に応じて、主に4つのプランが用意されています。
料金は、サーバーに搭載されているCPUソケットの数ごとに、年額で設定されていますよ。
Premiumプランは無制限サポートと最速応答
最上位プランである「Premium」は、サポートチケットの発行数に制限がなく、問い合わせへの応答時間も業務時間内であれば最短2時間以内と、最も手厚いサポートが受けられます。
SSHを使ったリモートサポートにも対応しているので、複雑な問題にも対応してもらえます。
絶対に止められない、ミッションクリティカルなシステムを運用している企業に最適なプランですね。



まさにVIP待遇って感じ!
Standardプランは年間10件のサポートを提供
「Standard」プランは、年間10件までのサポートチケットが利用でき、応答時間は4時間以内(業務時間内)です。
Premiumプランほどの即時性は不要だけど、しっかりとした技術サポートは確保したい、という場合にバランスの取れた選択肢となります。
こちらもリモートサポートに対応しています。



サポートも欲しいけど、コストも抑えたいならコレかな!
Basicプランは基本的なサポートを提供
「Basic」プランでは、年間3件までのサポートチケットが利用可能で、応答時間は1営業日以内です。
基本的なサポートがあれば十分、という場合や、まずはサブスクリプションを試してみたいという企業に向いていますね。
カスタマーポータルへのアクセスも可能です。



お試しや、最低限のサポートがあればOKならこれで十分かも!
Communityプランはエンタープライズリポジトリへのアクセスを提供
最も手頃な価格の「Community」プランは、技術サポートは基本的にコミュニティフォーラムでの自助努力となりますが、安定版パッケージが提供される「エンタープライズリポジトリ」へのアクセス権が含まれています。
公式の技術サポートは不要だけど、安定したソフトウェアを使いたい、というニーズに応えるプランです。



安定版を使いたいけど、コストは最小限にしたい場合にいいね!
Proxmox VEリポジトリ2つの違い
Proxmox VEでは、ソフトウェアのアップデートなどを取得するための「リポジトリ」という場所が、主に2種類あります。
どちらのリポジトリを使うかは、サブスクリプション契約の有無によって変わってきます。
Enterpriseリポジトリは安定性を重視した本番環境向け
サブスクリプション契約者だけが利用できるのが「Enterpriseリポジトリ」です。
このリポジトリから提供されるパッケージは、リリース前にProxmoxチームによって徹底的にテストされ、安定性が確認されたものに限られます。
そのため、商用環境や本番稼働している重要なシステムでProxmox VEを使う場合には、このEnterpriseリポジトリの利用が強く推奨されます。



ビジネスで使うなら、やっぱり安定性が一番大事だよね!
No-subscriptionリポジトリは最新機能を試せるテスト環境向け
サブスクリプション契約がない場合に利用するのが「No-subscriptionリポジトリ」(コミュニティリポジトリとも呼ばれます)です。
こちらは、開発中の最新機能などが比較的早く含まれることがあります。「bleeding edge(最先端)」なんて呼ばれたりもしますね。
新しい機能をいち早く試してみたい場合や、開発・テスト環境で使う分には良いのですが、Enterpriseリポジトリに比べると安定性に欠ける可能性があるため、本番環境での利用は慎重になった方が良いでしょう。
ただ、僕の経験上、例えばゲームサーバーのような個人や小規模な用途であれば、このリポジトリでも十分に安定して動作することが多かったです。
もちろん、重要なシステムでの利用は自己責任になりますが、選択肢として知っておくと良いかもしれません。



新しいもの好きには魅力的だけど、本番利用は要注意!
【まとめ】Proxmox VEの商用利用 ライセンスとサポートを理解しよう
この記事では、Proxmox VEの商用利用に関するライセンスやサブスクリプションについて解説しました。
Proxmox VEを商用利用する際の重要なポイントは以下の5つでした。
- Proxmox VE自体はAGPLv3ライセンスで無料利用可能でした。
- 商標利用には公式ガイドラインの遵守が必要となります。
- 有料サブスクリプションで安定版リポジトリが利用できます。
- サブスクリプションには複数のプランが存在しました。
- 本番環境ではEnterpriseリポジトリが推奨されます。
以上の点を踏まえて、あなたの環境や目的に合ったProxmox VEの活用方法を見つけてみてください。